おまたせしました!
ジンディー・ジョーンズ博士(a.k.a.片桐仁)と行く青森縄文ぶらり旅、
まずは初日の様子をご紹介。
青森縄文の知られざる魅力に
博士と触れてきましたよ。
最初に、博士と我々が訪れたのは
五所川原市が誇る立佞武多の館(たちねぷたのやかた)。
皆さん、立佞武多って知ってます?
横広がりの青森ねぶたと違って、
五所川原のねぷたは、高さがなんと22m。
(津軽地方は"ねぶた"ではなく"ねぷた"というんですねー)
なぜこんなに巨大かというと、
明治時代に「隣町に負げねぇ」という思いから、
高さを競い合った結果なのだそう。
しかし、大正時代に電線の普及によって小型化。
が、1996年に市民有志で復元したのをきっかけに、
現在の高さに完全復活したそうな。
運行コースの電線もすべて地中に埋め直したという
地元肝いりのねぷたなのです。
今では夏の奥津軽の観光の目玉として、
青森ねぶたや弘前ねぷたを凌ぐほど人気が集まっているらしい。
津軽の心意気、すごいわー。
ではその「負げねぇ」精神をしばし鑑賞してみましょう。
2010年制作の"又鬼(またぎ)"
「キャー!マタギ、かっけぇ~!」

2011年の新作"義経伝説龍馬渡海"
「でた!義経伝説!チンギス・ハーン!!!!」
※青森県人はみんな知ってる「義経伝説」詳しくはコレでも読んどいて。
2009年制作の"無限破邪(むげんはじゃ)"
「手がいいね!!!!!」

スペクタクルな立佞武多に思いがけず興奮!
立佞武多に満足した我々は、
五所川原名物"揚げたい焼き" (通称"あげたい")でさらに満足。

もぐもぐほおばりながら
さらに津軽の奥のほうへ。
次はいよいよ、初日の目玉こと"アレ"の場所へ。
さあさあ近づいてきましたよ。
運良く?ドライバーさんが道を間違えて、
"アレ"の後頭部まで観れちゃったりして!
へー"アレ"って後頭部あったんだー。
って"アレ"って何よ?
"アレ"は"アレ"よ。
と往年のSDPよろしく"アレ""アレ"やってると、
ついに"アレ"が見えてきました!

ぎゃーー!土偶のお化けだ!
もとい、木造駅だーードーン!!
実はコレ、国の重要文化財こと遮光器土偶のふるさと、
亀ヶ岡遺跡のある木造町(当時)が、
昭和の竹下内閣「ふるさと創生事業」の資金1億円で作った駅舎。
れっきとしたJRの駅(五能線)なんですYO。
1億円のもっとも正しい使い方を我々はここに見た(気がする)!!
以前は、列車の発着に合わせて土偶の目が点滅していたそうですが
「子どもが怖がる」という理由で現在は自粛しているとのこと。
そりゃそーだ。
でも、、、ちょっと残念・・・。
しかし、土の表現が本格的。
「色味がすばらしいねー」とご満悦の博士。

駅舎内には、こんなレリーフも。

「巨大な土偶が出迎える迫力ある駅舎」として、
東北の駅百選にも選定されているらしい・・・。
そして駅舎内に飾られていた土地の焼き物。
津軽亀ヶ岡焼!
これは土偶の親子??

地元では「シャコちゃん」と親しみを込めて
呼ばれている遮光器土偶。
ほら!マンホールのフタにも!
あらゆるところに「シャコちゃん」が。

なーんて駅前を楽しんでいたのですが、
そろそろお腹が減りませんか?
すると、駅前にたたずむ渋い食堂が!
森沢明夫さんの小説「津軽百年食堂」のモデルとなった
10店の食堂のうちのひとつ「神武(じんたけ)食堂」です。

名物は担々麺。
さっぱりした味噌スープに、
適度な辛さの肉味噌がマッチして絶品♥

「担々麺って滅多に食べないんだよ、コレうめー」
そんなこんなで、お腹もいっぱいになったしいざ出発。
ふと車窓に目をやると、
見えるのは風防が張り巡らされた道路とだだっ広い津軽平野だけ!
この辺りは冬になると、すさまじい地吹雪地帯と化すそうな・・・。
そして、いよいよ亀ヶ岡遺跡へ。
縄文晩期に栄華を極めた亀ヶ岡式文化の跡地なり!
が、そこにあったのはざっくりとした作りの石像のみ。
(あと一応トイレもね)
奥に見える湿地から、
片足の遮光器土偶や精巧なデザインの土器や漆器が
ざくざく出土したわけですが・・・
今ではこの通り・・・
「夏草や兵どもが夢の跡」
と言いたいほどに枯れたすすき野が広がるばかり・・・。
駅前でずいぶん盛り上がっただけに、落差に言葉を失う我々。
「・・・こういう墓をたてたいな」
博士のコメントもややトーンダウン気味でした・・・。
でも一応記念にパチリ!

まあまあ青森は広いですからまだまだいろいろありますよ!
と、気をとりなおして次に向かったのは、
日本海側にある出来島海岸の埋没林。
なんと、縄文より古い氷河期末期の地層が
むき出しになっている場所なんです。
温暖化で起こった海水面の上昇(縄文海進)によって針葉樹林が水没し、
泥炭で覆われたことでできた地層。
2万8千年前に埋まった木の姿を、
無造作に見られるなんて信じられない!
あ、博士!そんな無造作にさわっちゃ・・・
「だって、さわったらとれちゃったんだもん♥」
いつしか、海岸の石拾いに夢中になる博士。

「ほら、きれいな石がいっぱいだよ!」

地味に盛り上がった埋没林スポット
(博士は息子へのお土産にきれいな石もGET)を経て、
次に向かったのは、
日本最古の土器が出土したという大平山元遺跡。
の、そばに新しく作られたストーンアート。

これは、作家の田口ランディさんと
コラムニストの山田スイッチさんによる「縄文友の会」が企画し、
杉原信幸さん、山形淑華さんという2人の
アーティストによって作られた現代のストーンサークル。
50メートル×40メートルの敷地に
7700個の石を運んでつくられたのだとか。
さすが博士、なにやらパワーを感じている模様。

雨のそぼ降る中、パワーチャージした我々は、
一路青森市へ向かいました。
青森と言えば、やっぱりねぶただね!
ということで、
新幹線開業とともに建てられた「ねぶたの家ワラッセ」へ入ると、
低姿勢のねぶたが出迎える出迎える。

「きたよー森英恵ドーン!」
顔だけ見るのも楽しいな。
「はい、ドーン!」
「さらに、ドドーン!!!」
「ドドドーン!!!!!」

迫力のアートをカエルちゃん2011
(博士の捏、もとい発掘物のiPhoneケース)で採集する博士。
ちなみに、ねぶたの中はこのように。
木枠と針金と電球の緻密なアートワーク。
さすが、昔から土器を作っていただけあるね、
手作業細かすぎ!
というわけで、
ねぷたではじまり、ねぶたで締めくくった青森縄文ぶらり旅の初日。
2日目もどうぞお楽しみに!
おまけ:「ねぶたの家ワラッセ」で見つけたネクタイ。
博士は右から3つ目のイカツイのがお気に入りでした。
<文:935(くさこ) & 石棒ハンターハヤシトシヤ>
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